23)ランボルギーニ・ディアブロ・ロードスター

Lumborghini

ランボルギーニ

保育社で「世界の名車」シリーズを企画したとき、日本に輸入されているブランド、国産のブランドをすべて採り上げる、というのが目標であった。もちろんランボルギーニも採り上げねばならなかったのだが、例の「ブーム」の折りに輸入元であった「シーサイド・モーター」が1980年に廃業して以来、1984年~ジャクスが名乗りを上げたところで、資料その他もままならず、フェラーリよりもさらに難しい題材であることが解った。
 にもかかわらず、ムックをまとめたのはそれだけ興味があったということだ。ちょうどディアブロが登場したときで、早速にイタリア取材に及び、フェラーリ社との対応のちがいに感激したのを憶えている。
■ ランボルギーニ・ディアブロ・ロードスター/Lamborghini Diabro Roadster
*LAMBORGHINI CLASSIC*

 ランボルギーニ・ディアブロは、たとえばフェラーリF40に近い性能を持ちつつも、スタイリングやV12気筒搭載などのスペックからいって、より好もしい「スーパーカー」だと思えたりする。だいたいが「スーパーカー」というのは基本路上を走るスーパーなクルマという認識だから、レースではからきし使えないディアブロ・ロードスターなどは、まさしくスーパーカーとしかいいようがない。
 それにしても、1台のディアブロ・ロードスターが忘れられない。ディープ・ピンクというようなまろやかなレッド外装に、まばゆいほどの白いインテリア。そうでなくても非日常の存在感を持つディアブロ、そっくりルーフが外せるだけでも魅力倍増なのに、この艶やかなカラーリング。どうせこの種のクルマに乗るならば、これくらい突き抜けてしまう方が潔い気がしたりして。この日本輸入第一号車というロードスター、どんなヒトのガレージにあるのだろうか。

ヒイキのイケン:

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